〈スタッフインタビュー〉栗原雄平
Q.HAPONをはじめようと思ったきっかけは?
もともと建築・不動産の会社に勤めていたなかで、単に「フロアを貸す」だけの業務につまらなさを感じていました。その時に、ちょうどこのビルのフロア(現HAPONがあるフロア)が空いたんです。
当時は「シェア文化」自体の黎明期でした。それでもシェアハウスがあるくらいで、シェアオフィスなんてものは概念としてもほとんど知られていない頃。にもかかわらず、これからの時代は「シェア」だと漠然と思っていた。そういう繋がり方に興味があったのかもしれないですね。
それで、シェアハウスよりももっとビジネスに寄ったものがいいと思い、オフィス空間をシェアしようと考えたんです。儲かるかどうかも分からないけどとりあえずやってみよう、という感じでした。
立ち上げメンバーだった3人とは、仕事の種類はバラバラだったけど、ビジョンや価値観の面で近いところにいると感じていました。(栗原さん以外の立ち上げメンバーは、それぞれギャラリー勤務、彫刻家、WEBディレクター)それは自分たちに限った話ではなく、誰にでもいえること。だからHAPONは業種にこだわることなく、いろんな方々を受け入れるようにしようと思ったんです。
Q.HAPONの中でのこだわりは?
スペースを作り始めた時はなるべくエコなもの、オーガニックなものにこだわるようにしていました。もちろん難しい部分もあるので100%とは言えませんが、今でもそこは大事にしています。
オフィス内には大量生産の規格品ではなく、一つ一つにストーリーがあるものを置いていきたいなと。気づく人が気づけばいいと思っていますが、やはりそこを気に入ってもらえると嬉しいですね。
Q.HAPONにどんな場所になってほしいですか?
仕事の詳細にかかわらず、ビジョンや価値観を共有できる人が集まる場所になっていけたらいいですね。
そういったものをアウトプットするのは時に抵抗を伴うもの。そういったものを無理なく語り合える場所を作りたいと考えています。
例えばキングズクロスにあるコワーキングスペースのように、それぞれはフリーランスとして別の仕事をしていながらも、入居する全員が(社会をよくしたいという意味で)同じ方向を向いている。
少しずつ、HAPONもそんな場所にしていけたらなと考えています。
Q.推し地方はどこですか?
北海道東川地方
人口の少ない小さな田舎町なんですが、おしゃれで美味しい珈琲やさんが何件か集まっている場所です。全国でも珍しい「上水道のない町」が東川町です。その代わり潤沢な湧き水があって、ミネラル分も豊富。本当に素敵な場所です。
Q最後にひとことお願いします!
HAPONは、世の中を良くしたいというビジョンがある人を応援したいと思っています。
Wi-Fiがあって、机があってという単純なオフィスに留まらない、価値を発信できるスペースにしていきたいです。
(編集:多保田)