茶道百景 茶人の美意識

HAPONの魅力のひとつは、充実したカフェですね。

本物にこだわって日本各地から集めた飲み物で、リフレッシュしていただきたいです。

こんにちは、HAPONスタッフの内山です。

経理を担当しつつ、HAPON茶道教室で講師を務めています。

充実の HAPON  CAFE ですが、さすがにお抹茶はご用意していないので、興味のある方は、ぜひ、茶道教室に体験にいらしてください。

茶道というと、「表」か「裏」を頭に浮かべる方がほとんどと思います。「表千家」と「裏千家」ですね。それ以外では、「武者小路千家」をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。いわゆる「三千家」と呼ばれる、千利休直径の流派です。

ですが、茶道には、他にもたくさんの流派があります。

例えば、タレントのルー大柴さんが師範をされているのは、「遠州流」です。

「遠州流」は、江戸時代初期の近江小室(現在の滋賀県長浜市小室町)藩主・小堀遠州を流祖とする武家茶道です。その神髄は、王朝時代と中世の侘びとが結び合った「綺麗さび」と称されます。

小堀遠州は、茶人として優れているだけではなく、建築家としても、造園家としても類い稀な才能の持ち主でした。駿府城、二条城、名古屋城、大阪城、江戸城の作事(再建・修復を含む)や、南禅寺方丈庭園、金地院などの作庭でも知られています。

彼は、茶人であると同時に、時代が求める美を表現した、江戸初期を代表するデザイナーだったと言えるでしょう。

茶道というと、手順通りにお茶を点ててお客様にお出しするもの、と思っている方が多いかもしれません。でも、それは茶道のほんの一部でしかありません。

個性あふれる茶道の流派や特徴、流祖の人となりなどをご紹介しながら、茶道の奥深い魅力を知っていただけたら嬉しく思います。

<プロフィール> ウチヤマ チヒロ

国際協力や国際交流の仕事で、タイを中心とした東南アジアに派遣され、計9年間を過ごす。そろそろ日本に腰を落ち着けようと、2015年春からHAPONの経理スタッフとして勤務しつつ、学生の頃から続けている茶道の修行に力を入れる。

茶道から世界をつなぐ「縁結び工房」を主催。2017年からはHAPON茶道教室も行っている。江戸千家茶道教授(道号:千雪)。