Q’s Calendar 「このひと月」

明治6年にそれまで日本人が親しんでいた「旧暦(太陰太陽暦)」から、「新暦(太陽暦)」に移行して150年近く。それだけの年月が経っているにもかかわらず、いまだに見かける「旧暦」という言葉。

こんにちは、フロントスタッフの笹田です。

いつの頃からか、季節の移り変わりに心が動くようになって(こういうのも、ある意味“加齢現象”なのかも)、その流れから「旧暦」と「二十四節気」に関心を持つに至ったんですね。

本来、「旧暦」や「二十四節気」の話を始めるタイミングとしては、それこそ旧暦正月元日または二十四節気の「立春」(今の暦でだいたい2/4)ころが良いのでしょうが・・・。

笹田が名乗っているDJネーム「澤山 休(サワヤマ キュウ)」と旧暦をかけたタイトル、『Q’s Calendar』。

第1回の今回は、そもそも旧暦とは何ぞや?二十四節気とは何ぞや?というところからお届けしていきましょう。

■旧暦とは

月の朔望(さくぼう:新月と満月の意味)と太陽の運行を組み合わせた暦。月の始まりが朔(新月)を含む日であるため、暦の日付は月齢とほぼ一致している。

1ヶ月は29日または30日。そのため1年が354日となる為、3年に一度の割合で「閏月」が組み込まれる。旧暦では1月(睦月)~3月(弥生)が春、4月(卯月)~6月(水無月)が夏、7月(文月)~9月(長月)が秋、そして10月(神無月)~12月(師走)が冬とされる。だいたい、東京では実際の季節感よりも先取りしている感じ。

■二十四節気とは

太陽が移動する天球上の道を黄道といい、黄道を24等分したもの。現在の暦の2/4頃の「立春」から1年が始まり(これが旧暦の元日前後であることが多い)、「春分」「立夏」「夏至」「立秋」「秋分」「立冬」「冬至」などを経て、現在の暦の1月20頃の「大寒」で締めくくる。この二十四節気も、東京では実際の季節感よりも先取りしている感じ。

余談ですが、今年の干支は「己亥(つちのとい・いのしし年ですね)」。この干支が新しいものに変わるのは、現在の暦の元日ではなく、本来は(占いなどを見る場合)、二十四節気の「立春」からなんですよ。なので、1/1生まれから2/3生まれの方は、ご注意あれ。

次回の5月から、実際の季節に合わせて、旧暦や二十四節気をなぞっていきたいと思います。お楽しみに!

<プロフィール>

2008年、大学卒業後20年勤めた会社を飛び出し、ミュージシャン、ラジオDJ(DJ Name 澤山 休)等をしつつ、2018年3月よりHAPON新宿でフロントスタッフとして勤務。月に一度、HAPONのフロント辺りで「HAPON Bar Q’s Juke Joint」主宰。