今日のはぽん=Everyday HAPONing=干支のはなし②
こんにちは。
HAPON新宿の笹田です。
ここ関東では松の内も終わり(西日本は1/15の小正月までが松の内というところが多いのです)、すっかり日常に戻ったという感じでしょうか。
さて、先週に引き続き、干支(えと)のお話をば。
今回も 『氣学』という学問に基づいて紹介していきますね。
前回は、干支とは太陽を象徴とした生命の循環を表す『十干』と、月を象徴とした生命の循環を表す『十二支』の組み合わせですよ、という話と、その年の干支は立春を境に変わります(だから今はまだ『癸寅(みずのえ・とら)年』なんですよ)という話をお伝えしました。
今回はまず『十干』の話から。
十干とは上の図の通り、古代中国の人々の生活に必要な五つの素材(万物を組成する5つの元素という考え方もありますが)の「木」「火」「土」「金」「水」を、それぞれ陰と陽に分けたもの。
それぞれが方角や時刻などを象徴しています。
今年の立春から始まる十干は「癸(みずのと)」。
十干の10個目で水の弟、すなわち「水の陰」を表します。
五行説で水は「静寂、堅守、停滞」を表します。
時は夜を表し、季節は冬、方角は北。
太陽を象徴とした生命の循環で言えば、種子の内部に新しい命が(使命)が誕生して、胎動を始める様を表します。
時と場所を選び、いつ芽を伸ばすのかを見計らっている状態です。
これまでの「壬(みずのえ)」もこれからの「癸」も、次の新しい時代の幕開けまでの我慢の時期という意味があります。
なるほど、2019年の年末以来続く新型コロナウイルス禍による影響、ロシアとウクライナの戦争をきっかけに深刻になる(とくにヨーロッパですけどね)エネルギー問題などなど、厳しい冬の時代が続いてますもんね。
これからの1年もまだまだ我慢の時期が続く、そんなことを象徴しているのかもしれません。
次回は『十二支』(2/4からは『卯年』です)のお話を~。